片方の太腿の横、前に痛みがあるー中臀筋の弱化

太腿の側面がいつも痛い!というあなた。それはきっと中臀筋が弱いのが原因です。

お尻の一番上の外側にあるこのお尻の深部の筋肉は、あまり正しく使われず、弱化の傾向が強い身体の一部です。中臀筋は主に股関節を外転―つまり、脚を横に拡げる動きをしてくれる筋肉ですが、この筋肉が正しく使われないと、身体の他の部分に負担がかかってしまうのです。歩行を考えてみましょう。歩行には多くの筋肉が関わり、バランスをとりながら前進するわけです。中臀筋が弱いと、脚を踏み出した時に股関節の外転がうまくできず、同じ側の骨盤が持ち上がり、反対側の骨盤が沈みます。このようなバランスの悪い動きが続くと、骨盤がずれていき、身体に歪みが生じます。

身体を横から見ると、中臀筋の反対側、前側には大腿筋膜張筋という筋肉があります。中臀筋と隣同士になる筋肉ですが、中臀筋が使われないと、この小さな大腿筋膜張筋が酷使され、やがて腫れ上がっていきます。そして大腿筋膜張筋と繋がっている、太腿の側面にある腸脛靭帯(ITバンド)が緊張して痛くなったり、膝が内側に入って内股になりやすくなります。足首、膝、股関節が整合せず、やがて膝にも痛みが生じるでしょう。私の経験では、日本人は特にこの傾向が強いように思います。

 

デスクワークで何時間も座っていると、お尻の筋肉は硬直するばかりか、どんどん弱くなっていきます。そのままではなかなか元には戻りません。お尻の筋肉をYTUセラピーボール、YTUプラスボール、またはアルファボールで丁寧にほぐしていきましょう。

 

歩く時には骨盤の高さを観察してみてください。どちらか片側が上がってしまっていませんか?ヨガチューナップ®のポーズ、「外転筋スタイド」で中臀筋を鍛えていきましょう。詳しくは、最寄りのヨガチューナップ®認定講師から指導を受けるようにしてください。

 

8 thoughts on “片方の太腿の横、前に痛みがあるー中臀筋の弱化

  1. rie より:

    若い女性が、オシャレに身をまとっている後ろ姿に目を奪われるが二度見することが多い。シーソーのように骨盤がガタガタ傾いたり、左右にスライドしながら歩いているのを見かける。
    他に目を向けると高校生も似たような姿で、更に膝下で歩行し、臀筋群も股関節の可動も小さい。立ち姿は、膝関節過伸展して股関節内旋が目立つ。

    会社員だけでなく、学生も座りっぱなしの時間が多く、近年ではタブレットでノートをとることから、姿勢も悪い。
    会社員は就業中にカラダを動かす時間はないが、学生は体育の授業があるので、球技や水泳、持久走だけでなく、自重トレーニングを取り入れた授業内容や身体をケアする授業内容があっても良いと考えている。弱化していく筋群は、授業中の姿勢が崩れ集中力や記憶力などが低下する原因になるであろうと考察する。
    部活動で運動部に所属する者だけでなく、授業内からアプローチすることで、健康なカラダ作りに若い世代から取り組めると考え、自身もそれを少しずつ取り入れて活動できたらと思う。

  2. sakura.u より:

    歩行や日常生活で股関節から脚を前後に動かす動作が多く、脚を側に開く動きがとても少ないなと感じます。
    この記事をみて、中臀筋の強化が内股や骨盤調整、周辺の筋肉や健の過度な負担を減らすことに繋がるんだと学びました。
    デスクワーカーの私ですので、意識的にセラピーボールでほぐし、ヨガチューナップの動きで股関節外転させる動きを練習し、鍛えていきたいと思います。

  3. Chika より:

    片足立ちのポーズの時に中臀筋が使われますが、生徒さんの中に片足立ちが苦手な人がとても多いです。
    そしてその人達の歩き方を思い出してみるとお尻フリフリ歩きです。記事に書かれているような骨盤が左右に揺れる歩き方です。
    全てが合点がいきます。もっとあの人達の中臀筋を覚醒させるぞ!と思いました。
    ヨガチューナップのポーズ、アレだな(ニヤリ)

  4. タミエ より:

    私もヨガを始めた頃はそうでしたが、ヨガのポーズが出来る、出来ないにこだわっている人が多いと思います。特にお尻の使い方は難しいと思います。まずヨガチューンナップのポーズを指導して、中臀筋を感じてもらい、指導する人が時にはアジャストしたり、外旋、外転、内旋、内転の動きのことも細かく教える必要があると思いました。ヨガのポーズを完璧にできることより、できるまでの過程こそが体にとって良く、将来的にも長く自力歩行ができ、そして健康寿命を伸ばせると思いました。

  5. Chiaki より:

    確かに!
    前を歩いている人の姿勢が目に入ることがあるが、骨盤がずれている人多いですね。
    駅のホームなどでも、無意識に片足に重心をかけ、骨盤の左右の高さがガタガタで立っている方も・・・
    そのような姿勢をしているから中殿筋が弱っているのか?
    中殿筋が弱っているから無意識にそのような立姿勢になるのか?
    多分両方なのかなと思いました。
    人間の身体はかなり自在に動かすことができるのに、
    現代の日常では出番の少ない動作が本当に多い!
    痛み、つまりのない、美しい姿勢でしなやかな身体を目指して、
    セラピーボールのケアを取り入れます!!

  6. hikaru.k より:

    中臀筋は昔エアロビクスや横への移動が多い種目の人は大きかったり強かったりしたイメージがありましたが、
    現代人は座ることが多くそのため股関節の大腿骨が外旋していきその為に梨状筋や大腿筋膜張筋が縮む事により
    中臀筋が使えない状態になるので歩行バランスも悪くなるのでYTUボールを使用して動きの癖を修正して正しく
    動くように中臀筋を整えていければ歩きやすい足になると思うので実践していければと思います。

  7. Satomi KAWASHIMA より:

    ロールモデルⓇメソッドを学んで、ITバンド(腸脛靭帯)なるものの存在を初めて知りました。パンパンに張り過ぎて触るのも嫌なくらい。気付いてしまうと向き合わざるを得なくなり、ケアするのに痛みを伴うので、段々と無視するようになっていきました。こうやって人は痛みから逃げようとするんだと気付かされました。生活に支障がないからと無視し続けても、後で大きく後悔する時がやってくるでしょう。仕事でも何でも同じ、問題解決に時間がかからずに済む軽度の内に、取り組みを始めようと思います。

  8. KUMIKO HIDAKA より:

    私は1日8時間労働の事務職、座りっぱなしの仕事。
    考えてみると立ってる時間はそのうちの1時間にもならないんじゃないかという疑惑がでてきた。
    これでは歩行時のバランスを保つ働きをする中臀筋の働きは弱まるばかりだなと思い
    書類のファイリングなど立ちながらでもできることは椅子からお尻を離し、苦肉の策はコピー機まで少し遠回りのルートで取りに行くなどの努力をしている日々です。

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