そもそも筋膜って?⑪〜アナトミートレイン=筋膜のつながり
身体の中で全てがつながっている、ということは前記のブログでお分かりいただけたか、と思います。繊維の中には独特のリボンのような流れがあります。そこを通って張力やエネルギーが伝達されていくわけです。こうして動きが起こり、身体に安定をもたらすわけです。ジル=ミラーはこの流れを「織物の小さな縫い目」と呼んでいます。
筋筋膜のつながりーいくつもの管や筋がずっと繋がっている状態は、トーマスマイヤーズのアナトミートレインの中で記述されています。ここに7つの主要な流れを説明しましょう:
- 浅層バックラインー足裏から頭頂まで身体の後方浅部全てを繋ぐライン
- 浅層フロントラインー足上から頭横まで身体の前方浅部全てを繋ぐライン
- ラテラルライン– 足の中間から足首の外側を通り、脚と太腿を通り胴、肩下、首側面を通って耳に至る身体のサイドをつなぐライン。
- スパイラルライン– 身体を斜めに交差し、身体上部と反対の身体下部をつなげるラインで、後方と前方両方を流れるライン。
- アームライン– 肋骨から背骨まで肩、手を通って流れるライン
- these lines run from the rib cage and spine through the shoulder and hand.5
- ファンクショナルライン– アームラインを胴体まで伸ばしていき、反対側の骨盤と脚まで繋ぐライン
- 深層フロントラインー身体の筋筋膜のコアまで届くライン
*トーマス=マイヤーズとジル=ミラーは現在パートナーを組んで教材作成、教育活動に尽力している。YTUセラピーボールを使ってアナトミートレインのラインを辿ったプログラムはこちらから。
筋膜の繋がりを改めて動画で理解しました。
線路と駅で分かれていて地下鉄は地下鉄、急に新幹線には乗り換えない事を理解しました。
身体の中で痛いところからでは無く遠位から刺激を加えても良い事を改めて理解できました。
先ずは主要のラインを押さえて施術に活かしてみます。
筋筋膜が全て繋がっていること理解しました。
管や筋肉が筋筋膜で繋がっているということは、全身のエネルギーの伝達に深く関わっていて、競技力の向上やコンディションを整える上で、筋筋膜の状態を考えていく必要性を感じました。
セラピーボールを使った時、ボールが当たった意外の場所に痛みをたまに感じます。それが筋膜の流れなのかなとvideoを観ながら思っていました。経験あるボディーワーカーが痛みがあるところにまず触れないのと同じくヨガティーチャーとしても生徒さんの身体をよく観察して、何が原因で痛みを感じているのかを探せるようもっと勉強していきたいと思います。
駅に例えたり、線路に例えたり、下着とコートに例えたり、筋膜の繋がりがよくわかりました。個人的に腰痛に悩んでいるので特に浅層バックラインに興味を持ちました。今まで眉の上や頭頂部にセラピーボールを当てることはほとんどなかったのですがこれからは筋肉の繋がりをもっと意識してやっていこうと思います。
各トレインが耳の後ろや足の裏など、絶妙なところを通っていて、確かにボールを当てるととても反応する場所だ!と思うところに走っています。このトレインの関係を理解してセラピーボールを当てていくとどんな感覚が得られるのか、とても興味がわきます。
またアナトミートレインは、中医学の経絡とも重なっていると聞いたことがあります。筋膜のネットワークが経絡でも活かされているのかと思うと、そんなことを昔から感じていた先人たちの感性にゾクゾクします。
繊維の中には独特のリボンのような流れがあり、そこを通って張力やエネルギーが伝達されていく―これによって身体に安定性がもたらされる。目に見える身体は、目に見えないエネルギーによって大きく支えられている。身体とはどれほど深淵なものか、考えさせられるトピックでした。