ヨガで股関節が痛い!?

数年前私は、股関節が硬いから動きが悪いんだ、と感じ、ビンヤーサヨガ(フローヨガ)を始めました。ほとんどのヨガポーズ(戦士のポーズ2、三角のポーズ、鳩のポーズなど)では股関節の外旋が要求され、私は外旋筋を使いすぎてしまい、あまり使っていなかった内腿の筋肉、股関節の内転筋はどんどん弱化していったのです。繰り返し行う外旋の動きが身体のバランスを崩している、ということに私は全く気が付いていなかったのです。ストレッチしすぎて繊維は退化し、身体は不安定になっていきました。股関節の柔軟性が高まると同時に、痛みはどんどん悪化していったのです。右側の鈍い痛みから始まり、痛みは右脚の上前面に流れて行きました。その旋律は中臀筋あたりから始まり、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯、大腿直筋の一部まで拡がっていきました。身体を動かすたびに痛みの旋律を感じながらも、無視していたのです。身体のどの部分を強化して、伸ばして、動かしたらいいのかをちゃんと考えず、一つの箇所ばかりをストレッチし続けたのです。

そんな時にヨガチューナップ®とロールモデル®メソッドに出会い、指導者養成コースに参加して身体のことを学び、どんなに私は身体を痛め続けていたのか、やっと気がつきました。「股関節を開く」には、ボールとソケットの形をした関節周りの結合組織を、可能な限りすべての方向 (外旋、内旋、屈曲、伸展、外転、内転、分回し運動) に動かすことが大切だ、ということを理解できました。動きのパターンを変えて股関節の負担を和らげることで、関節の自然な可動性を取り戻し、しかも当初探し求めていた股関節の柔軟性を高めることができたのです!

ヨガチューナップ®のエクササイズ「内転筋スライド」、「ハーフハッピーベイビーミニヴィニ」で、股関節に安定をもたらすことができます。このユニークなエクササイズで大腿四頭筋の内側、臀筋、ハムストリングス、内転筋、腸腰筋を強化していきましょう。

ローレン=キャップ (ヨガチューナップ®認定講師)

10 thoughts on “ヨガで股関節が痛い!?

  1. 伊藤かおり より:

    ずっと筋肉が硬いから痛いのだと思い込み、もっとストレッチをするとよくなるはずだと思っていました。「ストレッチしすぎて繊維は退化し、身体は不安定になっていった」という言葉にはじめ驚きました。何処までも伸びて柔らかくて柔軟な体が健康なのだと、漠然と信じていたからです。股関節には外旋、内旋、屈曲、伸展、外転、内転、分回し運動、と多くの動きがあり、一方向の偏ったオーバーストレッチではなく、バランスよく全ての動きをするという事が大切なのですね。動きのパターンを変え、関節の負担を和らげる、の意識をもってハッピーベイビーのミニヴィニを練習を取り入れていきます。

  2. あんり より:

    どんな薬も万人に効くことができないのと一緒でどんなに良いポーズ、エクササイズでも偏った動きをしすぎると問題が出てしまうんですね。いつまでも健康な股関節を保つためにあらゆる方向に、そして違う筋肉を強化するために動けるよう(マットの上でもスタジオ外でも)心がけていきたいです。

  3. sakura.u より:

    股関節を開くには、ボールとソケットの形をした関節周りの結合組織を、可能な限りすべての方向 (外旋、内旋、屈曲、伸展、外転、内転、分回し運動) に動かすことが大切だ、という部分がとても重要で、これからやるトレーニングやヨガで意識していきたいと思います。
    トレーニングだったら競技特性で、ヨガだったらポーズで偏りやすくなる動きを、あえて動きの方向を変えて、過度に一部の筋肉を強化したり、ストレッチしたりするのを防ぐことが大切だと思います。
    人生100年時代と言われてる日本では、健康寿命を伸ばし、最後まで自分で歩ける身体を作っていきたいなと思います。

  4. Chika より:

    私もヨガを始めて1〜2年経った頃にトリコナーサナで右の薄筋を痛めました。股関節外旋の意識ばかりで内転筋は放ったらかしでポーズを取っていました。内転筋のトレーニングはブロックを挟んで行ったりしましたが強化される感覚が薄く、ヨガチューナップのポーズの内転筋スライドを初めてやった時に自分が内転筋全然使えてないことに気づきました。
    等尺性収縮、短縮性収縮、筋肉の収縮にさせ方も様々な方法を使うことが必要だなと感じています。

  5. KUMIKO HIDAKA より:

    – [ ] 私は高校の時のクラブ活動の時に力任せに開脚を押さえつけられて以来、左の関節のハマリが浅くなり、カクカクなり外旋の状態になってしまっています。ある時ものすごい痛みで歩けなくなった時がありました、それでも病院へも行かずそのうち治ると思って騙し騙しできたものの、やはり医師に見てもらおうとスポーツ整形外科で診てもらったところ『ばね指』ならぬ『ばね股』という診断『あまり外旋するような動きはしないで』と言われました。そんなぁ私ダンスやってますって聞いてたかなぁと心の中でつぶやきました。ヨガチューナップのハッピーベイビーにPNFの動きを加えたエクササイズで大腿骨頭と受け皿部分の股関節にゆとりが生まれ引っかかりの軽減を実感しました。とかくダンサーは股関節に問題を抱えやすい。同じように悩みを持つ人に伝えて行きたいと思う。

  6. Chiaki より:

    筋肉や関節を理解することで、自分の身体に起きていることが整理しやすくなり、
    改善のきっかけになることをヨガチューナップで知りました。
    YOGAアサナの練習を続けていけば、身体は楽になる。
    と信じて続けていましたが、もともと身体の硬い私はなかなか完成形に近づけず悶々と。
    YOGAを深めていく中でアサナの完成形がゴールではないことをうっすら理解はしていきましたが、
    身体の使い方はどうするのがベストなのか?
    とまた頭の中に???が・・・

    「股関節を開く」には、ボールとソケットの形をした関節周りの結合組織を、
    可能な限りすべての方向 (外旋、内旋、屈曲、伸展、外転、内転、分回し運動) に動かすことが大切

    このような知識は今までまったくありませんでした。
    アサナで得られるエッセンスを無理なく体感するためには身体を理解すること。
    これは自分にとってとても重要だと感じます。

  7. タミエ より:

    体を動かしやすく楽なようにしか使っていない、関節は色々な方向に動かすことが大事なんですね。せっかくそのように作られた体なのだからもっともっと大切にしないといけないですね。股関節は開脚ストレッチさえしておけばOKなどと勝手に思っていました。ヨガチューンナップの内転筋スライドが簡単そうに見えて結構キツかったです。ハーフハッピーベイビーミニヴィニ ! 練習します。

  8. アキ より:

    ヨガポーズで、外旋外転が見事にできることが上級者だと思い込んでいる人がとても多いように思う。私もヨガを始めたばかりの時は、そのような呪縛がありました。ただ、幸か不幸か、いくら練習をしても私の股関節は、パカんと180°開くヨガ雑誌に掲載されるようなポーズが取れなかったので、それが骨の構造からきていることを知ることができました。筋肉がどれだけ柔軟になったとしても、骨の構造によってポーズが決まってくることは、普通に考えれば当たり前のことなのに、なぜかヨガのマジックにかかってしまうのは、ヨガの魔力だと思います。

  9. hikaru.k より:

    ひと昔はこれだけやっておけば良いみたいな風潮がありました。
    例えば、ピラティスだけとかヨガだけやれば健康になるみたいなもちろんそのエクササイズの要素が足りなかった人には良い効果があるかも知れませんが、自分にとってはどうなのかそれ以外に何が必要なのかを理解するのがとても大切だと感じました。
    股関節の運動だけでなく食事だってそうだし、生き方だってそうだし、全てバランスを取ることの大切さを改めて学びました。
    自分の体やクラスを行なう際にみんなの身体が快適になる様にプログラムを組めるように考えていけたらと思います。

  10. Satomi KAWASHIMA より:

    股関節が悪いわけではないけれど、私の場合は外旋がしにくいです。子供の頃に這い這いをあまりせず、すぐにつかまり立ちをしてしまったせいか、内股で、ヨガを始めるまで、股関節が固い状態で長く生活してきました。ヨガチューナップⓇのエクササイズ「内転筋スライド」と「ハーフハッピーベイビーミニヴィニ」は正直苦手です。苦手というのは自分に必要という何よりの証拠。股関節の本来豊かな動きができるよう、取り組みます。

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