女性ホルモンと筋膜の関係ー変わりゆく女性のカラダ

女性のカラダは生涯を通して変わる続ける!

月の周期の中で、カラダが痛くなったり、楽になったりするのはなぜだろう?と思ったことはありませんか?最近になって、女性の周期と筋膜の関連について、面白い研究内容が発表されました。

女性の生理の周期が線維芽細胞(筋膜の繊維を修復する細胞)の活動を変えるのです。繊維マトリクスを改造する細胞の中に、エストロゲン(卵胞)の受容器があります。体内のコラーゲンの構成、つまり柔軟性は月々の周期の中で変化する、エストロゲン値に左右されるのです。

女性ホルモンで筋膜が変わる

シンプルに言うと:
分泌される女性ホルモンによって筋膜の質が変わるのです。女性の体は排卵から生理が始まるまでの期間に、より柔軟になります。(安定が悪くなって、怪我をしやすくなるのもこの時期です。)生理の周期の中でエストロゲン(卵胞ホルモン、つまり女性ホルモン)が2回ピークに達しますが、そのときに最もカラダの柔軟性が高まります。(個人差はありますが、10日目から14日目、そして20日目から24日目位がその時期になります。)生理中、そしてその後の1週間は体が硬くなるわけです。

更にオタクっぽく言うと:
繊維芽細胞にはエストロゲン(卵胞)受容器があります。エストロゲン(女性ホルモン)値が高まると、体はコラーゲンをより多く、体に植え付けていきます。これは3タイプのコラーゲン(より緩く伸縮性の高いコラーゲン)です。そして1タイプのコラーゲン(より強靭で、柔軟性に欠けるコラーゲン)を破壊していきます。逆にエストロゲン値が低くなると、3タイプの柔らかいコラーゲンを破壊し、1タイプの強靭なコラーゲンを増やしていくわけです。つまり女性ホルモンが多い、排卵から生理までの間にカラダが柔らかくなって、生理中と生理後の1週間はカラダは引き締まってカタクなる、というわけです。

初潮、妊娠、閉経など生涯を通して女性がカラダの変化を感じるのはこの理由からです。

女性は生理前には重いウエイトを持ち上げないようにして、関節に強い負荷がかからないよう気をつけましょう。

または月々の周期の間でいつ頃体が痛くなりやすいのか、ご自分でモニターすることです。過信展などカラダが柔らかすぎる方は特に、怪我をしないようにご自分の周期に合わせた運動をするよう心がけましょう。

 

13 thoughts on “女性ホルモンと筋膜の関係ー変わりゆく女性のカラダ

  1. 末光 多美江 より:

    女性の体は周期によっても、分泌される女性ホルモンによっても筋膜の質が変わるのですね。それによって柔軟性がでたり、生理後は硬めになったりと。ほんとに神秘的ですね、すでに閉経して10年が経ちます。閉経後の方が肉体は衰えていきましたが、精神的に安定したようにも思えます。生理があった頃は体の変化に無意識に精神が不安定になってたのかな?などと思いました。

  2. Reiko より:

    このトピックは、とても興味深いと思いました!
    なぜなら私は、Women’s Healthとして、RYT300のトレーニングで更年期について講義を担当しているからです。
    女性ホルモンの影響で筋肉や骨が変わることは知っていましたが、筋膜の質までもが変化することは、知りませんでした!
    一般論として、男性の方が女性より体が固いのは、筋肉量などの関係で想像ができますが、もしかすると女性ホルモンが
    大きく関係しているのでは?ということも簡単に想像できます。
    クラシックバレエを習っていた時に、ものすごく柔らかくなる時期と、あまりそうでない時期があったのは、女性ホルモンの
    せいだったのか!と大きく頷いてしまいました。もっと若い時に知っておけば良かった!

  3. rie より:

    高校の保健の授業で、月経や出産の仕組みについて学ぶが、更にカラダとどの様な関係や繋がり、変化があるのかは詳しく知ろうととする事がなかったなと、この記事を読んで思いました。
    運動部に所属する女子生徒や、社会人になってからも自身のカラダについて情報収集・情報提供する必要があると考えています。
    高校時代の私、20代の私、30代の私、閉経後のカラダの今の私。
    もっと、自身を観察しておけば良かったー!
    これを機に、時間を設けて自身のカラダを振り返ってみようと思います。

  4. 日高久美子 より:

    エストロゲンの分泌減少、そういえばここにきて体が固くなったなと思っていたんですよね。相当エストロゲンの分泌量が減少しているんだなと感じるのは思い知らされる内容に涙です。
    「生理前どころか常に重いものは持てないじゃん」
    関節が弱くなってる、重いファイルを持つとき手や指の関節が痛くなる時がある、ひ弱な女性を演じてる訳じゃなく、女性にはその年代で体の変化が出てくるのを実感している今日この頃の私です。

  5. I.K より:

    分泌される女性ホルモンによって筋膜の質が変わる!?とても興味深く、面白い記事でした。コラーゲンに様々な種類がある事や、生理周期によって体が硬くなったり柔らかくなったりする理由もわかり、生理中に無理に頑張らなくてもいいんだと勇気を貰うことが出来ました。

  6. hikaru.k より:

    妊娠や出産時にの柔軟性の変化は理解できていましたが、生理中の体の変化は理解
    できていませんでした。しかし考えてみれば妊娠の準備時期にあたる時期は大きくなる胎児のために身体のスペースを作るために関節や靭帯が緩んでいくの妊娠中と同じ状況と思い理解できました。
    閉経後に身体が硬くなる事もホルモンの影響がとても大きいのですね
    今ある柔軟性や不調を作らないためにも身体の事を理解して伝えていけたらとおもいました。

  7. KUMIKO HIDAKA より:

    こんなにも女性ホルモンの分泌変化が
    体に変化をもたらしているなんて。症状は人によって異なるだろうけれど、体の変化は心にも影響を及ぼす。私は最近身に染みて体や心の変化について実感しているところですが、若い頃から知識として持っていたかった。また、女性だけではなく、男性にも知っておいて欲しい。
    女性ホルモンの分泌は減少していく一方。
    体と心の安定をどうはかっていくか課題だな。

  8. あんり より:

    とても興味深いトピックですね!妊娠中/授乳中に関節が柔らかくなることは聞きますが月経でもあるとは知りませんでした。今後自分のサイクルに合わせて練習を変えてみようかなとインスパイアされました。

  9. あんり より:

    とても興味深いトピックですね!妊娠中/授乳中に関節が柔らかくなることは聞きますが月経でもあるとは知りませんでした。今後自分のサイクルに合わせて練習を変えてみようかなとインスパイアされました。

  10. Chika より:

    生理前は体が柔らかいのかぁ、20代30代の頃は生理前の方が体が重く気分も沈んでいたけど。。
    なんだか不思議な感じ。
    40代の今は、生理痛もPMSもほぼないので、今後生理前と生理中をじっくり観察してみようと思いました。
    無理のないトレーニングもできるし効率よく体を鍛えていくこともできるなぁと思います。

  11. sakura.u より:

    女性ホルモンについては、PMSや更年期、月経などが関わってくるイメージはありましたが、体が柔らかくなったり、引き締めにも影響があるとは知らなかったです。
    女性ホルモンが多い、排卵から生理までの間に体が柔らかくなって、生理中と生理後の1週間は体は引き締まって硬くなる、という記事は、自分の実体験でも感じることがありました。
    生理後は、なんだか浮腫が取れた様なすっきりした体になっていることが多いです。いつも浮腫が取れたものだと思ってましたが、引き締まってるんですね。
    女性の体は奥深いなと思いました。多くの方が、スポーツや仕事で忙しく続く毎日ですが、自分の体から学んだり、こういった記事から学んで、怪我や不調を自分で防げたらいいなと思います。

  12. Chiaki より:

    ホルモンによって、筋膜の質がかわる。
    生理によって筋膜の状態がこんなにも変化するとはびっくりしました。
    人間の体は本当に微細につくられているのだなぁと思います。
    加齢により乾燥が進み、臓器全般、機能はゆっくりと低下していきますが、
    筋膜もまた加齢により変容していくのでしょう。
    ホルモン、加齢、筋膜、自分の身体で観察していきたいと思います。

  13. Satomi KAWASHIMA より:

    生理周期に伴い、肉体的変化、心理的変化があるのは認識していましたが、肉体的変化の中で「筋膜」との関係について考えたことはありませんでした!ホルモンが関係しているわけですが、こうやって筋膜も破壊と再生のプロセスを繰り返しているんですね。

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