太腿スッキリ、膝の痛みを解消

 

大腿直筋は太ももの前方にある、大腿四頭筋の4つの筋肉のひとつです。他の3つの筋肉(外側広筋、中間広筋、内側広筋)は膝の部分で交差していますが、大腿直筋は股関節で交差します。骨盤前の下部分 (AIIS) から始まり、膝蓋のすぐ下の腱、スネ骨の小さな窪み部分で終わっています。この筋肉は2つの関節を交差するため、2つの動きに携わり(股関節の屈曲、つまり腰を倒す動きと、膝をまっすぐに伸ばす働き)硬くなったりトリガーポイントになりやすいのです。

大腿直筋にトリガーポイントが出来ると太ももの前が硬くなり、脚を後ろに伸ばして膝を曲げストレッチをすると膝が痛くなることもあります。大腿直筋にはトリガーポイントができやすい部分があります。片脚を膝を曲げないでまっすぐに持ち上げた時、太ももの真ん中辺を触ってみてください。そこに痛い箇所が見つかるかと思います。大腿直筋のトリガーポイントは通常筋肉の上部、骨盤の下です。

脚で蹴るスポーツ、サイクリングやカヤックなど、腰の屈曲を要するスポーツは特に、このようなトリガーポイントを形成します。私は過去6年間太極拳を練習していますが、一番よくやる蹴りの動きは、股関節を屈曲し膝を伸展します。なので大腿直筋のケアが必要なのも当然のことです。

椅子に座る時間の長い人も大腿直筋が短くて硬くなり、トリガーポイントができやすいのです。デスクワークの方はスポーツをすると良いでしょう。大腿直筋は痛みやトリガーポイントを予防するためのチューナップが必要なのです。興味深いことに腸腰筋(深部にある股関節屈曲筋でコアを安定させる役割を持つ。)にトリガーポイントができると大腿直筋にも影響を与えます。そのためこれら両方の筋肉のケアをすることが必要です。

大腿直筋にトリガーポイントが出来ると、膝に深い痛みを感じますー膝蓋は痛みを感じやすい部分だからです。膝が痛い方は大腿直筋のケアの方法を学びましょう。大腿直筋が硬くなると、骨盤は前に傾きます(そり腰)。骨盤前方の筋肉とつながっている部分が引っ張られるためです。特に大腿四頭筋が強くてハムストリングが柔軟な場合です。(体操選手の姿勢)大腿直筋の問題はハイヒールを履いて階段を降りる時に骨盤と膝の座屈を引き起こします。

クリスティーナ=サマーヴィル(米YTU ティーチャー、理学療法士)

大腿直筋を和らげるる4分間マッサージとストレッチをこちらの動画でご紹介していきます。

膝の痛みが深刻な場合、ハムストリング(太ももの裏側)、内転筋(内腿)、腓腹筋、ヒラメ筋(ふくらはぎの2つの大きな筋肉)もケアしましょう。詳細はこちらから。ヨガチューナップ®かロールモデル®メソッドの先生を探し、指導を受けてください。今後のブログや動画も楽しみにしていてくださいね。

 

7 thoughts on “太腿スッキリ、膝の痛みを解消

  1. ともこ より:

    昼間の仕事にて階段の上り下り、歩く、椅子に長時間座ってパソコンをするなどの姿勢で、大腿直筋が固くなっている為、膝に痛みが来たりするんだと改めて思いました。このシークエンスをやってみる前に、左の膝が詰まる感じがし、違和感がありました。このシークエンスした後に、膝の詰まる感じが無くなりました。身をもって実感しました。アルファボールでは痛すぎて、オリジナルボールをバックにに二つ入れてやってみました。反り腰に友人も教えてあげ一緒にリリースしたいです。

  2. サイモンズ 玲実 より:

    普段、ピラティスを指導していますが、生徒さんの中に骨盤が前傾ぎみ、ももの付け根が縮んでいて、前ももが張り出している方がいます。彼女のお仕事はパソコンのデスクワークです。問題は腸腰筋にあると思っていて、そこを伸ばしたり鍛えたりとレッスンで指導してきました。少しずつ改善されてきましたが、もうひもいき!という感じ。このブログを読んで、大腿四頭筋にアプローチしてみようと思いました。早くボールのテクニックも指導してあげたいと思います。

  3. KAORI より:

    ヨガの生徒さんに膝が痛いという方がよくいらっしゃいます。その際腿の前の大腿直筋のケアを提案することは今までありましたが、腸腰筋にトリガーポイントができることが大腿直筋にも影響を与えていることがあるんですね。なかなか良くならない膝の痛みには、これら両方の筋肉のケアをおすすめしてみようと思います。一生元気に歩き続けるために、膝のケアはとても大切ですね。

  4. Chika より:

    私は大腿直筋が硬くなりやすいです。そのまま後屈すると腰が痛くなるけど、大腿直筋を筋膜リリースしてから後屈すると腰の痛みが消えます。
    腸腰筋〜腰の繋がりを感じるリリース箇所です。普段はプラスボールで太腿はリリースしていますが、アルファで大腿直筋を狙い撃ちすると悲鳴が上がるほどの痛みです。
    レッスンでも、大腿四頭筋と大腿筋膜張筋は苦しむ人がとても多いです。ということは、腰に負担がかかってる人も多いだろうからケア無しでヨガや運動を行うことは危険なことだなぁと感じます。

  5. Chiaki より:

    大腿直筋が硬くなり、短縮すると膝に影響がくるのは怖いなぁと思います。
    どうしても現代は椅子に座る時間が長くなりがち。。。
    大腿直筋は本当に酷使されている。
    ということはその分ケアを怠れば、身体に不調が出てきたり、運動パフォーマンスは低下してしまう。。。
    周りをみると、中高年女性が膝を痛めることは大変多いと感じます。
    が、注意深く観察してみると膝を痛める人は、足の筋力がとても弱いように思います。
    そもそも運動不足による筋力低下で膝痛を起こしている人も。
    鍛えることと緩めてケアすること、バランスよく身体を使う理解はとても重要だと感じます。

  6. あんり より:

    ロールメソッドを学ぶ前、膝が痛い時針やマッサージ師さんにお世話になっていました。その時何故膝ではなく膝の後ろ、太ももばかりをフォーカスしてるのか子供ながら不思議に思ったことを思い出しました。痛みがあるところが問題とは言い切れないのが本当に興味深いです。

  7. KUMIKO HIDAKA より:

    きょう子先生のオンラインレッスンで肩立ちの練習をしていて股関節の前の部分が伸展が十分にできないことに気づきました。技術的に足りないこともありますが、どうしも伸び切らず、すぐに屈曲に体がなってしまう。私の太腿の前側が発達していてこんもりお山だから伸びてないように見えるんだと勘違いしていたけど、明らかに違った。自分では伸ばしているつもりだけどよく観察してみるとやっぱり屈曲していて、伸び切っていない。都合よく言い訳していただけだった。1日中デスクワーク、股関節と膝関節は屈曲の状態、大腿四頭筋は収縮していいる状態でずっとキープされ太腿の前側が硬くなり、トリガーポイントが出来てしまう。アルファボールでのリリースはとても痛いもので、「いたたた~」の連発、声が出る。大腿直筋を緩め、後ろ側のハムストリングスも意識し使うことを行っていこうと思いました。こんもりお山とサヨナラします。

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